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30代後半男の惑い

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モノトーンの日々

大学生活のことを振り返る機会が多かった今週、改めて“競技ダンス”が自分に与えている影響について考えた。
ダンス漬けに等しい4年間を過ごしていたが、今思い出せる出来事はダンスのことよりも、クラブの仲間と過ごした時間のことのほうが圧倒的に多い。
ダンスを中心に生活が組み立てられていた毎日で、仲間と遊ぶのは夜ばかり。
誰かの下宿に集まり談笑しているシーン、競技会の後、京橋辺りをヘンな髪型の軍団でぶらぶらしているシーン。
お日様が燦燦と輝く野外で遊びを満喫しているシーンは思い当たらない。
当時はそういう生活が苦痛で、仲良しサークルで大学生活を謳歌してる友達をうらやましく思ったのもだった。
早く一般ピープルになりたい、と思いながらもダンスの奥深さに魅せられている自分がいた。
上手くなりたい。競技会でファイナルに残りたい。優勝したい。
勝てない。部員の気持ちがまとまらない。練習が辛い。
競技を続けている限り勝っても負けても終わりがなく、長いトンネルを前へ前へ進んでいる心境で過ごした4年間だった。
ダンスの道は暗いトンネル、プライベートの時間も暗い夜、とモノトーンでストイックなイメージで、私にとっては大学時代は修行時代だったような気がする。

4回生の12月。ついにそのモノトーンの日々が終わるときがきた。
一般ピープルに戻り、原色の色鮮やかな日を過ごせるようになると、カラーの世界に慣れてきて、微妙な色の違いも分からなくなり、楽なほう、楽なほうに流れるようになって、夢中になれるものさえも見つけることができなくなっていった。
楽しいことでつながった友達は、楽しいことがなくなると自然といなくなってしまった。

社会に出て自分の軸がぶれてきたと感じるとき、戻るべきところはあのモノトーン時代の私であった。あの4年間は私の原点になっている。
長い時間を経ても変わらない友たち。苦楽をともにしたみんなもきっと同じ気持ちであの時代を過ごしていたのではないだろうか。

今週、思いがけず、ヒイラギ先輩にブログで再会できた。
たくさんの先輩によくしていただいたダンス部時代だったが、その中でも大師匠であった先輩。
たくさんご指導いただいたのに、最後の姿をお見せできなかった。
モノトーン最後の私を見ていただいて、2008年からの第2章にお付き合いいただければ幸いです。

モノトーンの日々_f0117111_18223978.jpgクリックすると動きます→youtube: finale'92








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by bingolgo | 2008-03-29 18:21
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