引っ越しの準備を始めている。
本棚やCDを取りだすと10代・20代・30代の思い出が詰まっておりなかなか捨てられない。
岡山に異動する際には捨てることをせず、ほとんどを持ってきた。
30代に入り、何度か今まで築いてきたものを一旦リセットすることを試してみた。
本棚と同じで、空いたスペースがなくなってきていることを感じたからだ。
不思議なことに、空のスペースが増えるとそこを埋める速度が速くなる。
どんどんリセットする回数が増える。
そんな繰り返しの中で、新しく得るものもあれば、覚えておかないといけないことを忘れ去ってしまったりもする。
捨てようと手にとったビジネス書に引かれた赤いラインが目に留まる。
当時の私はその一文を大切にしていたのだろう。
仕事に誠実に向かい合っていることを示す一文だった。
今の私はそこにラインを引くだろうか?
私は自己評価が低い。
若い頃の私は馬鹿だったと思う。
今の自分も馬鹿だが、少しは学習してマシになったかなと思う。
しかし、昔の自分と対面する機会があるといつも昔のほうが賢いなと思う。
馬鹿だから人に迷惑はかけてはいけないと頑張る。
仕事能力が高くない分人よりは努力する。
本質がわかっていない人には優秀な人材と勘違いされる。
それが今回の人事異動だ。
仕事の負荷がマックスだった昨年の春、救急車で運ばれた。
ベッドに横たわったときに襲った突然の激しい動悸。
息苦しく胸が苦しい。
救急車を呼ぶ嫁さん。
真剣に死を意識する。人生はあっけなく終わりがくるんだなと、まさに痛感。
今のうちに言っておこう。「今までありがとう」「子供たちを頼むよ」
同じ言葉を何度も繰り返す。
救急車のサイレンがかすかに聞こえてきた。
助かるのかな?
救急外来の診断は過換気症候群だった。
翌日担当している病院で診察をしてもらうと睡眠時無呼吸の疑いとのこと。
簡易検査を行うと一晩で200回以上呼吸が止まっているという。
自分なりに調べた結果はパニック発作にたどりついた。
心療内科を受診するとおそらく発作であろう、今後不安な気持ちが強くなると発作を繰り返す可能性が高く、そうなるとパニック障害になると言われた。
「あなたはもともと不安感が強いですか?」
この言葉にハッとする。
例えばこのブログに書いてきた“惑い”の多くは不安が根底にあることが多い。
そういや、以前サウナで死にそうに感じたのも今回の前兆だったのかなと思いつく。
幸いなことにそれ以降は一度怪しいことがあっただけで今に至っている。
発作の前日に、敬愛していたブロガーの訃報を記事にした。
ストレス・過労の蓄積・同世代の逝去などが不安を強めていたのだと思う。
本質的にパニック発作は死への恐怖が発作を引き起こすと言われている。
世の中にはパニック発作、パニック障害で悩んでいる人がたくさんいるが、私は前向きに受け止めた。
パニック発作で死ぬ人はいない。
つまり本当は死に直面していないのだ。
健康なうちに死の怖さを体感してこれから先の人生に生かしなさい、という意味だったのだと思うことにした。
私の場合、体を大切にしてうまくストレスと付き合いなさいということだろう。
この件以来、定期的に息抜きをするようになった。
長くブログをご訪問くださっている方は変化をなんとなく理解していただけるだろうか?
深い惑いを綴ることが少なくなり物足りなかったかもしれませんが。
特に、非日常の世界での息抜きという点ではガウチさんに本当にお世話になった。
この話はしたことないから読んでびっくりしてるかもしれないが、意外と何かを察してくれていたような気もする。
話題が大きく脱線してしまったが、40代になった今、感じていることは、人間は思うような人に理想どおりにはなれないし、思うように人生は進まないということ。
ごく当たり前の事実だが、理想と現実のギャップを否定するのと受け入れるのでは生き方が大きく変わる。
40代最初の惑いは6月からの激変する環境でやっていけるだろうか?ということだが、岡山のボスが以前助言してくれた言葉のメモを読み返し、進んでいきたい。
「頑張らなくていい、頭の中を整理してやるべきことをやるだけ。最後は開き直りが大切だよ。」
今日、岡山所属の最後の一日を終え、帰宅した。
明日からは会社人生、第二部のスタート。
頭の中を切り替えて、行こう。
30代後半男の惑いはこれを持ちまして終了いたします。
思い出多く、名残り惜しいですが、皆様からのコメントも含めて30代後半の宝物とさせていただきますのでどうかご了承ください。
皆様のご健康とご活躍をお祈りしております。
本当にありがとうございました。
本棚やCDを取りだすと10代・20代・30代の思い出が詰まっておりなかなか捨てられない。
岡山に異動する際には捨てることをせず、ほとんどを持ってきた。
30代に入り、何度か今まで築いてきたものを一旦リセットすることを試してみた。
本棚と同じで、空いたスペースがなくなってきていることを感じたからだ。
不思議なことに、空のスペースが増えるとそこを埋める速度が速くなる。
どんどんリセットする回数が増える。
そんな繰り返しの中で、新しく得るものもあれば、覚えておかないといけないことを忘れ去ってしまったりもする。
捨てようと手にとったビジネス書に引かれた赤いラインが目に留まる。
当時の私はその一文を大切にしていたのだろう。
仕事に誠実に向かい合っていることを示す一文だった。
今の私はそこにラインを引くだろうか?
私は自己評価が低い。
若い頃の私は馬鹿だったと思う。
今の自分も馬鹿だが、少しは学習してマシになったかなと思う。
しかし、昔の自分と対面する機会があるといつも昔のほうが賢いなと思う。
馬鹿だから人に迷惑はかけてはいけないと頑張る。
仕事能力が高くない分人よりは努力する。
本質がわかっていない人には優秀な人材と勘違いされる。
それが今回の人事異動だ。
仕事の負荷がマックスだった昨年の春、救急車で運ばれた。
ベッドに横たわったときに襲った突然の激しい動悸。
息苦しく胸が苦しい。
救急車を呼ぶ嫁さん。
真剣に死を意識する。人生はあっけなく終わりがくるんだなと、まさに痛感。
今のうちに言っておこう。「今までありがとう」「子供たちを頼むよ」
同じ言葉を何度も繰り返す。
救急車のサイレンがかすかに聞こえてきた。
助かるのかな?
救急外来の診断は過換気症候群だった。
翌日担当している病院で診察をしてもらうと睡眠時無呼吸の疑いとのこと。
簡易検査を行うと一晩で200回以上呼吸が止まっているという。
自分なりに調べた結果はパニック発作にたどりついた。
心療内科を受診するとおそらく発作であろう、今後不安な気持ちが強くなると発作を繰り返す可能性が高く、そうなるとパニック障害になると言われた。
「あなたはもともと不安感が強いですか?」
この言葉にハッとする。
例えばこのブログに書いてきた“惑い”の多くは不安が根底にあることが多い。
そういや、以前サウナで死にそうに感じたのも今回の前兆だったのかなと思いつく。
幸いなことにそれ以降は一度怪しいことがあっただけで今に至っている。
発作の前日に、敬愛していたブロガーの訃報を記事にした。
ストレス・過労の蓄積・同世代の逝去などが不安を強めていたのだと思う。
本質的にパニック発作は死への恐怖が発作を引き起こすと言われている。
世の中にはパニック発作、パニック障害で悩んでいる人がたくさんいるが、私は前向きに受け止めた。
パニック発作で死ぬ人はいない。
つまり本当は死に直面していないのだ。
健康なうちに死の怖さを体感してこれから先の人生に生かしなさい、という意味だったのだと思うことにした。
私の場合、体を大切にしてうまくストレスと付き合いなさいということだろう。
この件以来、定期的に息抜きをするようになった。
長くブログをご訪問くださっている方は変化をなんとなく理解していただけるだろうか?
深い惑いを綴ることが少なくなり物足りなかったかもしれませんが。
特に、非日常の世界での息抜きという点ではガウチさんに本当にお世話になった。
この話はしたことないから読んでびっくりしてるかもしれないが、意外と何かを察してくれていたような気もする。
話題が大きく脱線してしまったが、40代になった今、感じていることは、人間は思うような人に理想どおりにはなれないし、思うように人生は進まないということ。
ごく当たり前の事実だが、理想と現実のギャップを否定するのと受け入れるのでは生き方が大きく変わる。
40代最初の惑いは6月からの激変する環境でやっていけるだろうか?ということだが、岡山のボスが以前助言してくれた言葉のメモを読み返し、進んでいきたい。
「頑張らなくていい、頭の中を整理してやるべきことをやるだけ。最後は開き直りが大切だよ。」
今日、岡山所属の最後の一日を終え、帰宅した。
明日からは会社人生、第二部のスタート。
頭の中を切り替えて、行こう。
30代後半男の惑いはこれを持ちまして終了いたします。
思い出多く、名残り惜しいですが、皆様からのコメントも含めて30代後半の宝物とさせていただきますのでどうかご了承ください。
皆様のご健康とご活躍をお祈りしております。
本当にありがとうございました。
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by bingolgo
| 2010-05-31 23:59